労働組合・日本プロ野球選手会は7日、大阪市内で定期大会を開き、保留制度について、日本野球機構(NPB)に対し「ゼロベース」からの話し合いを提案することを確認した。

会沢翼会長(35=広島)は「今ある制度をベースに手直しするやり方は限度がある。今の制度にダメだしをするのではなく、プラスな部分は残しながら交渉を続けていく」と説明した。

選手会は国内外とも一律登録6年でのFA権取得を求めていた(現状は国内7、8年、海外9年)。だが「投資の回収と戦力均衡」には保留制度が必要とする12球団側との乖離(かいり)は大きく、交渉は行き詰まっている。選手会としても、制度を全否定するものではない。「そもそも、必要なのか?」という点から考えることで、制度改革につなげたい考えだ。