プロ野球福井県人会が7日、同県越前市の「サンドーム福井」で発足式を行った。同県出身のプロ野球選手がメンバーで、初代会長にヤクルト・中村悠平捕手(33)が就任した。

一般社団法人「ベースボールラボフクイ」(福井市)が設立、運営する団体。代表理事で、県人会事務局長の稲井田顕章氏(40)は「地域、行政と連携し、野球振興、後進の育成に努めたい」と説明した。

この日、北陸新幹線開業記念イベント開催の中で組まれた発足式には、レッドソックス吉田正尚外野手(30)、オリックス山田修義投手(32)、中日橋本侑樹投手(25)、広島玉村昇悟投手(22)が参加した。

メジャー移籍1年目を終えた敦賀気比出身の吉田正は、ふるさとへの帰省に「落ち着きます」と表情を緩ませた。「福井県からたくさんの野球選手が出るきっかけになればいいと思います」とあいさつした。

子どもたちと野球ゲームなどで触れ合った福井商出身の中村は「シーズンオフにしかできないが、このようなイベントを力を合わせて地元に提供していきたい」と今後の展開を約束した。

また、これに先だってWBCでも活躍した吉田正に、福井県・杉本達治知事(61)から「県民の大きな感動を与えた」として、福井県栄誉賞の表彰状と盾が贈呈された。【寺尾博和】