緑豊かな千葉・鎌ケ谷に10日、クリスマスがやってきた。日本ハム矢沢宏太投手(23)、金村尚真投手(23)、田宮裕涼捕手(23)の3選手が、「鎌スタ★クリスマス会2023」に登場。球場に詰めかけた約360人のファンを前に、同学年3人による軽快なトークが繰り広げられた。

会話にも投手の熱さと捕手の冷静さが出た。この日は球場に午前11時集合。だが3人は時間になっても現れなかった。沖縄・豊見城出身の金村は「時間わかんなくて、ちょっと練習しようかなと思ったら矢沢が『今から練習すんの?』って。危うく練習するところでした」と自白。すると矢沢が「金村がなんか急にロッカーの掃除を始めてたんですよ。で、『着替えるから待ってて、一緒に行こう』って。それで気づいたら集合時間でした」とたたみかけた。

金村も意地を見せる。「矢沢が靴履いた時に『いや、今日はこの靴じゃないな』って。上に履き替えに行ってたので、それで遅れました」と反撃。遅刻の責任を問われ、両者ともに「矢沢です」と「金村です」の応酬となり、会話のキャッチボールならぬ“ドッジボール”が展開された。

一方で捕手の田宮は何事もなく、キッチリ準備を終えていた。「もう行く準備できてから履き替えに行ったので。矢沢だと思います」と冷静にジャッジした。

投手2人はファッションでも“ペアルック”とはいかなかった。矢沢は4月1日楽天戦で初安打、金村は4月9日オリックス戦で初勝利をマーク。その際に同僚の先輩・伏見から色違いの「ルイ・ヴィトン」のスニーカー(約19万円)をプレゼントされていた。この日、金村は記念の品を履いてきたが、矢沢はファッションに合わせ、直前でチェンジしていた。

田宮はひときわ目立つ黄色い上着に、頭に北海道テレビのマスコットキャラクター「onちゃん」の黄色いぬいぐるみキャップを被り、独特な世界観を演出。ファンの注目を集めた。

来季の目標については3人とも息を合わせた。矢沢は「2ケタ本塁打」、金村は「2ケタ勝利」、田宮は「1年間1軍で」とそれぞれ力を込めて締めくくった。【黒須亮】

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