そら「アレ」継続よ、おーん。阪神は12日、来季の新チームスローガンが「A.R.E. GOES ON(えー・あーる・いー ごーず おん)」に決定したと発表した。今季は「A.R.E.」を掲げ、リーグ優勝、日本一を達成。新旗印には継続を意味する「GOES ON」が加わった。新旗印のもと球団史上初のセ・リーグ連覇に挑む。

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虎の黄金期を築き上げるための、新たなチームスローガンが決まった。「A.R.E. GOES ON(えーあーるいー ごーず おん)」だ。今季の「A.R.E.」に、継続を意味する「GOES ON」が付け足された。岡田彰布監督(66)は「(リーグ)優勝して日本一になって変える必要ないよ。気持ちは一緒ということよな」と説明した。

岡田監督の意向をもとに、「A.R.E.○○」という形でいくつか候補が集められ、球団の営業サイドが指揮官にプレゼンを重ねた結果、当スローガンに決定。担当者によると「(優勝に)挑み続ける」という意味も含まれているという。「ON」には指揮官の口癖である「おーん」もかけられている模様だ。

「A.R.E.」のそれぞれのアルファベットが持つ意味も継続される。Aは「Aim(目標)」。Rは「Respect(先輩やOBを敬う気持ち)」。Eは「Empower(個々のパワーアップ)」を踏襲した。指揮官は球団初のセ・リーグ連覇に向け「(必要なのは)プラスアルファの肉付けやろ。継続してちょっとずつ上積みしていく。外国人なり、新入団なり、トレードとかも入れて、もっと上のレベルに持っていかなあかん」と引き締めた。

佐藤輝が考案した「アレ」と「連覇」を掛け合わせた「アレンパ」も候補に挙がっていたが、落選となった。秀逸なワードを考えた主砲に「初めて佐藤すごいと思った」と絶賛していた指揮官は「『アレンパ』はやっぱキャッチフレーズとしてはちょっとおかしいもんなあ」と笑顔でばっさり。「今のタイガースはこれでずっと行くという、続けていくことが正しいと思うけど」と話した。

23年の流行語大賞の年間大賞に輝いた「アレ」を再び軸として、2年連続の頂点へと突き進む。【古財稜明】