小技と大技を兼ね備えた新助っ人が加入する。日本ハムは14日、今季ツインズで25試合に出場したアンドリュー・スティーブンソン外野手(29)と契約合意に達したと発表した。1年契約で年俸は1億1000万円プラス出来高、背番号は6。3Aでは今季16本塁打、44盗塁の成績を残しており、新庄剛志監督(51)も「魅力的」と期待した。

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日本ハムに新たなリードオフマン候補が加わる。球団を通じて「自分のできる全てを出し切り、チームのリーグ優勝、日本一に貢献できるよう全力を尽くします」と話したスティーブンソンは左投げ左打ちの俊足外野手。メジャー通算9盗塁(273試合)だが、マイナー通算183盗塁(713試合)をマークするスピード系の新助っ人だ。

今季もマイナーでは106試合出場で44盗塁を記録し、16本塁打とパワーもある。新庄監督は「脚力があって、センターを守ることができて1発もあるというのは本当に魅力的だね。小技と力技を兼ね備えている選手って、あんまりいないでしょ。打順でいくと1番や2番を争う存在になってほしい」と期待した。

これで育成の孫易磊、マーフィー、ザバラの3投手に続いて4人目の新外国人選手となった。助っ人野手の補強は今オフ初。指揮官も「ファイターズの外野陣に、いい刺激になる」と歓迎するように松本剛、万波に続く外野レギュラー争いも激化が必至だ。

守れるスティーブンソンにDH枠を使う可能性は低い。江越、浅間、今川はもちろん、同タイプの五十幡や同じ左投げ左打ちの矢沢らの競争意識はさらに高まりそう。「エスコンフィールドHOKKAIDOという素晴らしい球場でプレーすることを心から楽しみにしています」とファンにメッセージを送ったスティーブンソンが、チームを8年ぶりの頂点へけん引する使者となる。【木下大輔】

◆アンドリュー・スティーブンソン 1994年6月1日生まれ、米ルイジアナ州出身。ルイジアナ州立大から、15年ドラフト2巡目でナショナルズと契約。17年7月のダイヤモンドバックス戦でメジャーデビュー。20年は新型コロナの影響で60試合の短縮シーズンの中、15試合に出場し、打率3割6分6厘、2本塁打。今季はツインズで25試合に出場。同マイナーでは106試合で、16本塁打、44盗塁の成績を残す。180センチ、86キロ。左投げ左打ち。

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