推しメンの故郷から再出発する。現役ドラフトでDeNAから楽天に移籍した桜井周斗投手(24)が14日、仙台市内の球団事務所で入団会見に臨んだ。背番号は40、推定年俸は790万円。宮城県出身の乃木坂46久保史緒里(22)のファンだという左腕は、マウンド上の“インフルエンサー”になるために、与えられた場所で腕を振る。

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楽天投手陣の希望になる。桜井が新天地で初仕事を終えた。チームカラーのえんじ色のネクタイを締め、入団会見。6日前に突然移籍が決まり「今日の今日まで全く実感が湧かなかった。仙台に来て、会見をさせていただくことで実感が湧いてきました」。戸惑いもあったが、戦力として指名されたことに感謝する。「球団の皆さんに恩返しをしたい。根強いファンがいる仙台で、優勝の戦力になれるように来年から頑張りたいと思います」と所信表明した。

乃木坂46好きを公言する。DeNA時代の登場曲に「インフルエンサー」などを使用。「久保史緒里さんのラジオを今日も聴きながら来たんですけど」。宮城県出身の人気メンバーに導かれるように仙台にやってきた。

桜井が推す久保は、小3から中3まで球団公式チアリーダーのジュニアチームに所属。プライベートでも度々観戦に訪れるという筋金入りの楽天ファンだ。セレモニアルピッチで楽天モバイルパークのマウンドに立ったこともある。「会いたいか?」の質問には「まずは野球を頑張ってから(笑い)」と地に足をつけた。

楽天は左腕が手薄で桜井への期待は大きい。通算47試合で0勝1敗、2ホールド、防御率4・02。ここ2年は1軍登板がないが、与えられた場所で貢献する。

「中継ぎなら左の一角としてセットアッパーを目指し、ゆくゆくは松井裕樹投手のようなクローザーになりたい」。その上で「先発に指名されたら、もちろんやります。とにかく長いイニングを1年間投げられるように」。存在するだけで影響を与える、マウンド上の“インフルエンサー”へ突き進む。【山田愛斗】

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