楽天今江敏晃監督(40)が16日、福島・いわき市内で野球教室を行った。11年の東日本大震災以降、ロッテ選手時代を含めて同市訪問は11度目。この日は学童野球大会「今江敏晃CUP」の出場チームから小学6年の41人が参加した。「1人の人間としていわきが大好きですし、本当にいわきの人たちに会えるのが楽しみだった。これからも1年でも長く、1日でも長く、いわきを含めて東北を盛り上げたい」と力を込めた。

身ぶり手ぶりを交え、野球上達の極意を余すことなく伝授した。ゴロを捕球するコツとしては「グラブを下げることを絶対に覚えて」とアドバイス。ティー打撃では自ら実演し「目線が大事」「ぼやっとボールを見るイメージ」「首が寝ない方がいい」などと伝えた。野球教室の最後には打席に立って、ガチンコ勝負する場面もあった。閉会式では子どもたちに熱いメッセージを送った。

「野球は失敗がすごく多く、失敗を糧に頑張ることが多くなるスポーツ。楽しむことが段々少なくなると思うんだけど、いい思い、いい結果が出たときの喜びはまた大きくなってくる。厳しいことや悔しいことがあると思うけど、その喜びのために努力して、ご飯を食べて、勉強して、お父さんとお母さんの言うことを聞いて、しっかり練習をする。この中から楽天イーグルスに入ってくれることを楽しみにしています」

いつの日か、プロの舞台で再会できる日を心待ちにしている。【山田愛斗】

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