DeNA牧秀悟内野手(25)が、「キャプテン仕様」の新カラーのバットを導入する。

21日、都内の三共スポーツで行われた「シュアプレイ」のアドバイザリースタッフミーティングに出席。同社担当者から今季使用したリッチブラックから、マットブラックへの変更を提案された。光沢がなく、牧の「落ち着き」、「安定感」、「不動心」からイメージした黒。現在の球界では希少で、注目を集めそうだ。

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マットブラックの新バットを手にした牧は、目を輝かせながら、“新相棒”を見つめた。今季まで使用したリッチブラックから、「つや消しのブラック」とも言われる新色。「新しいですし、すごくかっこいいなと。すごくいい色だなと思った」。球界では希少な色に笑みがはじけた。

導入の始まりは、アドバイザリースタッフ契約を結ぶシュアプレイの担当者からの提案だった。牧のイメージとして「打席での落ち着き、安定感、不動心」などが挙げられ、そのイメージにマットブラックがマッチすると判断。キャプテンにも就任するタイミングで、重厚感のある色はピッタリあてはまる。

「去年バット工場に行かせてもらって、こういうのがあるんだけどって言われて、やってみたら面白いかなと。すごく肌触りもいいので楽しみです」

変更点は色の塗り方のみで、形状、重さ(870グラム)、長さ(85センチ)は今季のデータを継続する。マットブラックへの変更によって、持った感じでは「少し長く感じます。何か、気持ちですけど」と話したが、メリットを聞かれ「外が届きそう」とジョークを交え、報道陣を笑わせた。

1月の自主トレでは空気でボールが浮き、打つ前に微妙に変化するティー打撃マシン「AIR-HIT」で動くボール対策に取り組み、3月のWBCでも結果を残した。「来年から環境というか、また気持ちも変わるので、さらに成績を伸ばしていけるように」と力を込めた。【久保賢吾】