楽天今江敏晃監督(40)とロッテ中村奨吾内野手(31)が21日、千葉県こども病院を慰問した。今江監督はロッテ時代の09年にがんで母親を亡くしており、その年から小児がんを患う子どもたちの支援活動を続け、今年で15年目。中村奨は2年連続での訪問となった。コロナ禍の影響で20年から昨年までは小児病棟を訪れることができなかったが、この日は今江監督は4年ぶり、中村奨は初めて子どもたちと直接触れ合った。

ユニホーム姿の2人は子どもたちとキャッチボールなどで交流し、ユニホームや帽子、バッグなど少し早いクリスマスプレゼントをを贈った。今江監督は「触れ合って病気を治せるわけではないですけど」と前置きした上で「子どもも、もちろん治療は大変なんですけど、それを支える親御さんっていうのもすごく大変なので、そういう意味で僕たちが行って、喜んでもらえることで少しでも頑張る気持ちになってもらえればうれしい」と話した。

中村奨は「野球選手としても尊敬してましたし、同じ番号を引き継がせていただいて、憧れの存在」という今江監督に直接お願いをして、昨年から訪問活動を始めた。「子どもたちと初めて顔を合わせて交流させてもらったんですけど、喜んだ顔とか親御さんの喜んでる姿を見て、こういう活動をやって良かったなと思いますし、こちらも力をもらいますし、今後もこういう活動を続けていきたい」と力を込めた。

ロッテの新旧背番号8は今後も闘病生活を送る子どもたちを支援していく。