ヤクルト長岡秀樹内野手(22)がビッググラブで守備力アップを目指す。正遊撃手の座をつかんだ昨季はゴールデングラブ賞を初受賞。今季は守備率9割8分6厘とリーグトップながら、同率2位で日本一に輝いた阪神木浪にその座を奪われた。来季、守備の勲章奪回は「譲れない」と“相棒”の大型化に着手する。

グラブを大きくする理由はシンプルだ。「大きければ大きいほど、捕れる打球もある」。まずは指先部分を0・25センチ伸ばし、そこからサイズアップすることも視野に入れる。さらに今季8失策のうち5つを占めた送球ミス改善のために「握り替えを意識しないといけないから、最大限大きくできるくらい」と慎重にベストサイズを探す。

燕の遊撃は特別なポジションだ。これまで、ベストナイン5度の池山隆寛現2軍監督(58)や、ゴールデングラブ賞を10度(うち遊撃で6度)受賞した宮本慎也氏(53)ら、球史を代表する名手が守ってきたからだ。「誰もが守れるポジションじゃない。ショートで活躍することは、それだけ価値がある」と重みを感じている。ビッグな遊撃手を目指し、まずは手元から大きくする。【黒須亮】

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