東都大学野球2部の東洋大が28日、埼玉・川越市内のグラウンドで練習納めを行った。

新チームから副将となる岩崎峻典投手(3年=履正社)は、「プロに行きます」と夢を公言した。

1部で迎えた今秋。日本ハム1位指名の細野晴希投手(4年=東亜学園)に次ぐ先発として活躍。プロ入りを果たした好投手たちと投げ合った。「楽しかった気持ちが結構勝ってるかもしれないです」。プロに進んだ投手たちに引けを取らない、防御率1・82の好成績を残した。

今秋のリーグ戦は混戦の末、5勝7敗、勝ち点2でチームは最下位となった。

戦国東都を生き抜く身として実感を込める。「僕、優勝したかったんで本当に。最終カードまでどこが負けて東洋が2勝したら優勝かなって、ずっと計算しとったんですけど。まあ、無理でしたね」と今でも悔しさがにじみ出る。

強化ポイントは体力だと話す。秋の入れ替え戦では、9回途中までノーヒットの投球を見せた。「最後に球威が落ちて捉えられた。1カード、1人で2勝する体力づくりを一番重点的にやってますね」と好投の再現性を高める。

再び2部として迎えるこの冬。年内の練習が28日まであったのは初めて。「春には1部上がりたいですね。みんなで。そのために28日まで練習してるんで。別に苦じゃないですけどね」と明るく1年を締めくくる。

関西弁の朗らかな口調で、胸の内を包み隠さない新エース。最高学年として迎える来春、再び1部のマウンドへ返り咲く。【佐瀬百合子】