由伸マネーで「第2の由伸」育成だ! オリックスは28日に球団納めを行い、湊通夫球団社長(61)が山本のドジャース移籍で入る譲渡金約70億9000万円の使い道について言及した。まず最初に「原資を得たというよりは、投資したものを自分の中ではいったん回収し終わった」と説明。17年に舞洲への練習施設移転でかかった費用約60億円をまかなえることに「ものすごく短期的に回収が終わった」と話した。

続いて投資を目指すのは「野球振興」、「見てもらうための設備」、「育成に対する設備」の3点。特に育成はこれまでも力を入れ、3連覇につなげた大事な要素だ。トレーニング施設の床は膝に負担が掛からないよう、約700万~800万円をかけてゴム素材にするなど「NPBの中ではおそらくNo.1だと思う」と自負する。

逸材の育成へ、お金は惜しまない。「今足りないものは何かという洗い出しをして、さらにブラッシュアップして施設を造っていく。伸びしろがある選手がいっぱいいますし、そのへんのところはやっていきたい」。山本の契約金と在籍期間の総年俸は計13億5300万円で、譲渡金はその5倍以上。孝行息子が残してくれた大きな財産で、また球界のエースを育てる。【磯綾乃】

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