オリックス山下舜平大投手(21)が新エースに名乗りを上げる。2ケタ勝利と言わず、一気の飛躍へ。「今年9(勝)だったので、もちろん2ケタは勝ちたいですし、10と言わず15ぐらいは目指したいなと思います」。

高卒3年目の昨季はプロ初登板初先発で開幕投手を任された。4月11日の楽天戦(楽天モバイルパーク)でプロ初勝利を挙げ、5連勝。16試合に登板し、9勝3敗、防御率1・61でパ・リーグ最優秀新人賞にも輝いた。一方、シーズン終盤には「第3腰椎分離症」で戦線離脱も経験。190センチ、100キロ超えの体格から160キロを投げる剛腕は、現状に満足していない。

これまで先発陣を支えてきた山本と山崎福が移籍。先発ローテの一角が期待される中「(2人が)抜けたからといって、言い訳はできない。チームとして4連覇があるので、そこを目指して頑張っていきます」と力を込めた。

ドジャースにメジャー投手史上最高額で移籍した山本の背中を見て学んできた。「練習に取り組む姿勢だったり、人間性だったりというのは見て学んでいた。そこは人生においてよかった」。大先輩との3年間は実り多き時間だった。

オフのトレーニングでは体作りだけでなく、体幹や投球動作の確認などを行っている。「レベルアップ、全体的な。体もそうですし、まっすぐも変化球も、もう2段階3段階も上げられるように」と理想の投球を追い求める。

今季からは日本ハム時代にダルビッシュや大谷もつけていた憧れの背番号「11」で挑む。大きな目標を掲げ、次代のエース候補がパ・リーグ4連覇へ腕を振る。【村松万里子】

【関連記事】オリックスニュース一覧