ソフトバンクのドラフト1位・前田悠伍投手(18=大阪桐蔭)は、小久保監督が理想とする「美しい野球」にマッチしそうだ。
指名あいさつでは「大阪桐蔭という看板もあるので変な行動は取れない。しっかり責任を持った行動を、野球の面でも私生活の面でもやっていこうと思っています」とキッパリ。18歳の高校生とは思えない発言力で自覚をにじませた。
原点は同校・西谷監督の言葉。「人間的成長なくして技術的進歩なし」と口酸っぱく言われた。「やっぱり野球だけではダメだなと高校生活で学びました」。ベテラン和田に憧れる理由は同じ左腕だからではなく、「人間力もないと長年活躍できないと思う。本当に素晴らしい目標の方」と言った。
昨年11月に契約更改を終えた又吉は、若手に整理整頓の重要性を訴えかけた。2軍でプレーする選手のロッカー室が散乱している光景が目に留まった。小久保監督の言う「勝利の女神は細部に宿る」と相反する行動だった。前田は又吉の発言を知らずして、「ごみを拾うことだったり、周りの整理整頓が大事になってくる」と話していた。指揮官はグラウンド内外での振る舞いを重要視する。新生小久保ホークスに入団する上で、前田の心構えは十分といえそうだ。
福山龍太郎アマスカウトチーフ(47)は「前田君は高校生ながら立派な受け答えをしている。礼節を保ってやってくれる選手だと思う」と感心しきりだった。名門・大阪桐蔭から直接ホークス入りするのは前田が初めて。高校NO・1投手で、間違いなく未来のエース候補。18歳の若き左腕に期待は高まるばかりだ。【只松憲】



