オリックス山下舜平大投手(21)が“大谷超え”となる平均球速3キロアップに意欲を示した。

4日、大阪・舞洲の球団施設で自主トレ。昨季9勝の新人王右腕は自慢の直球について「平均球速にはこだわっている。3キロ上がれば、まったく違いますし。平均球速が上がっていけば、上(自身最速160キロ)もどんどん上がってくると思う。そこは大事」とさらに進化させたい考えを明かした。

本人によれば、昨季の平均は154キロ。現状でも打者を圧倒できるような剛球だ。それでも「56、7を出したら、また見られ方も変わるんじゃないかな」と、157キロ付近に引き上げるのが理想とした。大谷はエンゼルスだった昨季、8月の10勝到達時点で直球の平均球速が156・6キロ(約97・3マイル)だった。

山下はそんなパフォーマンス向上へストイックに取り組んでいる。年末年始は福岡に帰省。「(12月)31日だけ休んだ」と正月気分もそこそこに、母校の福岡大大濠でトレーニングに励んだ。櫛田神社での初詣のおみくじは小吉だったが、勝負運の項目には「助け合ったら勝てる、みたいなことを書いてました」と、チームの4連覇へ吉兆ととらえた。山本と山崎福が抜けた先発陣の柱として、いっそうのスケールアップを図る。【大池和幸】

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