阪神ドラフト2位椎葉剛投手(21=四国IL・徳島)が、「球児流」のメンタルで23年ドラフトメンバーの先頭を走る。NPB新人選手研修会に参加。球団スペシャルアシスタントも務める藤川球児氏が行った講義の冒頭だ。

「自分がこの中で一番うまい、と思っている選手はいますか? 今年一番俺が活躍する、と。誰かいないですか?」。そう言われ、参加した121選手全員が手を上げなかった。椎葉も動けなかった。

四国IL出身の右腕にとって、同リーグの高知でプレーしたこともある藤川氏は憧れの存在だ。虎のレジェンドから「僕は入団会見の時に『自分が一番活躍する』と言いました。そこで1歩前に出たことで今、みんなの前で話せるようになった」と説かれ、意志を言葉にする大切さをあらためて胸に刻んだ。

講義後の取材では「藤川さんが言った通り、自分も一番、この121人の中で活躍できるようにアピールしていきたい」と宣言。強気な姿に変身し、ドラフト1位下村らをしのぐ存在感を出していくつもりだ。

13日からは新人合同自主トレの第2クールが始まる。キャンプインまでにはブルペン入りする意欲も十分。まずは「開幕1軍、あとはキャンプをけがなく終えるのが目標かなと思います」と掲げた。【中野椋】

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