巨人阿部慎之助監督は、おみくじも“ど真ん中”だった。

新人合同自主トレを訪れ、ルーキー12選手を見守った。年明けには、自宅近くの神社に初詣に出かけた。引いたおみくじは「中吉だった。『旅を良くするためにしっかり祈願してから行ってください』と書いてあった。いろんな旅ってある。こういう監督初年度も旅だと思っている」と、お告げを胸に新年を迎えた。

旅路をともにするルーキーたちはまぶしかった。顔つきを見て「すごくやる気に満ちている顔。若々しくてうらやましいなと思いながら見てました」。支配下の5選手は1軍キャンプスタートの方針を固めており、スローガン通り新風をチームに吹き込んでいく。

監督就任後から度胸をもって勝負してほしいと「ど真ん中論」を言い続けてきた。「けがしたらどうしようと思っていたら本当にけがをする。けがしてここで終わってもいいやと思ってやった方が僕はいい結果も出たし、自分に自信も持てた。そういうのを若い選手へ伝えていきたい」と植え付けていく。【栗田成芳】

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