DeNA石田裕太郎投手(21=中大)が、決め球シンカーでプロの世界に挑む。20日、新人合同自主トレに参加し、今自主トレで「4、5回目」というブルペン入り。投球の回転数や回転軸、縦横の変化量などを数値化できるデジタル機器「ラプソード」のデータを確認しながら、直球とシンカーを中心に21球投げ込んだ。

得意球のシンカーは、プロ入りを見据え、フォーク以外の落ち球を模索する中で習得。大学4年の春から使い始め、夏のオープン戦でようやく自信を持って投げられるようになったばかり。それでも「そこまで打たれた記憶がないので、プロでもオープン戦とかで使える場面があったら使ってみたい」と新たな決め球に期待を込める。

元ソフトバンク摂津正氏(41)のシンカー映像を参考に試行錯誤。奥行きを使ったチェンジアップのような緩いシンカーやツーシームのように速い球で決め球とカウント球を使い分ける。「シンカーが自分のバロメーターというのもある。うまく操れているときは抑えられている感覚があるので、ブルペンで見ながら確かめていきたい」とブルペンで繰り返し試しながら磨きあげていく。