強化試合・欧州代表戦(3月6、7日=京セラドーム大阪)に臨む、井端弘和監督(48)率いる侍ジャパンに世界一メンバーの“要”が続々と参戦する。

クリーンアップを担ったヤクルト村上宗隆内野手、大谷の前で2番打者として存在感を発揮したソフトバンク近藤健介外野手、守備の要である遊撃・西武源田壮亮内野手、投手陣からは左腕・オリックス宮城大弥投手がそれぞれ3月の強化試合の最終候補に入った。順調に調整が進めば選出される見込みだ。昨年3月のWBCからちょうど1年。タイトルとは関係ない強化試合に、球界トップの主力選手が侍のユニホームを着る誇りを胸に、軒並み参加する。その意義は非常に深い。

大抜てきされる若手選手、そして大学生4選手にとって良き教材になることは間違いない。明大・宗山は今秋ドラフト1位筆頭候補で、遊撃手として即戦力。球界最高の守備を誇る源田と、プロ入りを前に同じチームでプレーできることは、これ以上ない経験になる。村上や近藤の打撃理論、宮城の投球術も、もとをたどれば受け継がれてきたものでもある。世代、プロアマの垣根を越えた侍の「融合」を図っていく。