岡田阪神が王者の戦闘服でゴールデンスタートを狙う。4月2~4日に京セラドーム大阪で行う本拠地開幕DeNA戦3連戦で限定着用する「チャンピオンユニホーム」が27日、発表された。王者の威厳を示す金色をTigersのチームロゴや背中の選手名、背番号、袖の部分などにちりばめた斬新なデザインだ。

モデルを務めた中野拓夢内野手(27)は、「優勝したからこそ着られるユニホーム」と感激。「追われる立場だけど、これまでと変わらない野球をして連覇目指し、チームに貢献したい」と力強く言った。その上で、開幕2カード目となる同カードを含む6試合を連覇へのカギと位置づけた。

「最初の2カード。開幕のスタートダッシュを切る、切らないでチームの雰囲気も全然変わりますし、今後戦う上での相手へのイメージも変わってくる。開幕(直後)のところで相手に嫌なイメージを与えられるようにやっていきたい」

昨季は開幕2カードで4勝1敗とダッシュに成功。そのまま一気に突っ走った。対照的に22年は地獄の開幕9連敗。両方を経験した中野の考えは明確だった。岡田監督もこの日、V2のライバルに阿部巨人を指名。開幕の敵地巨人戦、そして黄金戦闘服のDeNA戦を制せば、昨年と同じ流れに持ち込める確率もグッと高まる。今季から選手会長も務める中野はナインにも呼び掛けた。

「オープン戦の終わりに向けて、個人の状態やチームの雰囲気を上げていくことが一番大事。チームとしては最後のオープン戦を終えるくらいでいい状態、いい雰囲気で迎えることができれば、いい形でスタートが切れると思う。そこの雰囲気を大事にやっていきたいと思います」

優勝した03年、05年も開幕2カードは4勝2敗と上々だった。スタイリッシュかつ重厚なデザインで、いざ開幕ダッシュへ。ゴング早々に“虎の黄金週間”を築き、連覇への戦いを優位に進めたい。【柏原誠】

◆阪神セ優勝年の開幕10試合 過去6度すべてのシーズンで、勝率6割以上の好成績を収めている。特筆すべきは85年で、バース、掛布、岡田のバックスクリーン3連発が飛び出した開幕4戦目の4月17日巨人戦を含め、8勝2敗のダッシュに成功した。6割で優勝したシーズンはなく、開幕ダッシュの成否が明暗を分けている。ちなみに岡田監督が優勝した05、23年の開幕カードはともに京セラドーム大阪。05年(当時の球場名は大阪ドーム)ヤクルト戦●○○、23年DeNA戦○○○の好スタート。今年はホーム開幕の2カード目だが、京セラで勢いをつけられるか。

【関連記事】阪神ニュース一覧はこちら―>