巨人阿部慎之助監督(44)がドラフト3位佐々木俊輔外野手(24=日立製作所)と同4位の泉口友汰内野手(24=NTT西日本)を、きつ~い“ウエルカムティー”で歓迎の意を込めた。

宮崎キャンプ2日目の2日、午後の打撃練習に入ると、木の花ドームに悲鳴がこだました。

フリー打撃前のティーで新人のところまで出向き、指揮官自らがトスを上げた。地面すれすれの絶妙なトスに泉口、佐々木がバットを拾い上げる。股を開いて、低姿勢で打ち続けると、振り切った姿勢のままカウントダウンが始まる。下半身に乳酸がたまり、両足が震える。ルーキーは苦悶(くもん)の表情で思わず「あ~×□○×!」と言葉にならない悲鳴を上げた。

2軍監督時代からチーム内で恐れられている“地獄の股割りティー打撃”がキャンプ2日目で早くも解禁した。秋広、中山、松原ら若手はもちろん、若き日の坂本、長野もグラム自主トレでそのメニューの苦しさ? 恐ろしさ? は身をもって知っている。

阿部監督は「ウエルカムティーですよ。(2人には)『YouTubeで見たことあるでしょ』って。2人ともね、大卒社会人だけあって、強いよ。(秋広よりも)断然強いね」と満足そうだった。苦しい中にも笑顔がある。キャンプキャッチフレーズは「笑うアベには福来たる」。阿部巨人のキャンプ2日目が終わった。

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