徐々に地面が固まりつつある。DeNAタイラー・オースティン外野手(32)が、2日連続のランチ特打で特大アーチを連発した。追い風にも乗り、61スイングで場外弾含む10本塁打とパワーを見せつけたが「風です(笑い)。低いラインドライブで、強い打球を打つことを意識してやってます」と、結果として出た柵越えと強調した。

「雨降って地固まる」。昨年11月、通訳から教わったことわざを引用し、24年シーズンへ意気込んだ。21年は打率3割3厘、28本塁打の成績を残したが、22年は度重なる負傷で出場は38試合。昨季は右肘手術の影響で開幕から出遅れると、交流戦で肩を痛めて9月に帰国して手術。22試合の出場にとどまった。キャンプイン後もノースロー調整が続くが「リハビリの段階はある程度終わっていて、ここからは普通の選手として状態を確認していく段階に来た」と、順調な回復ぶりをアピールした。

DeNA加入後はほとんどが外野での先発だったが、三浦監督は主に一塁手としてプレーさせることを明言している。「ブランクはありますけど、好きなポジション。何の心配もなくキャンプインできるのは久しぶりなので、その点で地固まったかなと」。主砲の復帰が何よりの“補強”になる。【小早川宗一郎】

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