社会人野球ヤマハの新加入選手発表会見が2日、浜松市内で行われた。ルーキー5人がユニホーム姿で登壇。1年目の抱負を語った。近大から加入の寺沢孝多投手(22)は、最速146キロの直球とキレのあるスライダーが武器。「都市対抗、日本選手権で優勝に貢献することが目標」と力強く意気込みを語った。

石川県金沢市出身で、星稜高時代にはヤクルト奥川恭伸投手(22)らとプレー。春夏通じて4度の甲子園に出場し、3年夏には準優勝に輝いた。近大では3年まで中継ぎや抑え、4年時は先発として活躍。経験豊富な左腕は「どこを任されても無失点に抑えて、信頼される投手になりたい」とさらなる成長を目指す。

帰省していた1月1日、能登半島地震が発生した。実家に大きな被害はなかったが、星稜高時代のチームメートには被災した仲間もいた。寺沢は「こうして野球ができている事は当たり前ではない。胸に刻んでやっていきたい」と話した。

先月5日から合流。今月6日からは、草薙球場でキャンプに入る。昨年まで、チームではベテラン投手の活躍が目立った。寺沢は「ベテラン選手を押しのけるぐらいの気持ちでやっていきたい」と言葉に力を込めた。【前田和哉】

 

▽吉山朝陽投手(22) けがをしない体作りをして、チームのために少しでも早く活躍できるように全力で頑張っていきたい。

▽小林寛弥内野手(22) 足りないパンチ力を補う体作りをして、1年目から戦力になれるように持ち味を生かしてやっていきたい。

▽西村進之介外野手(22) 1年目から1番・中堅で定位置を確保できるように頑張りたい。少しでも力になって、優勝に貢献したい。

▽桃谷惟吹外野手(22) クリーンアップを任されるような選手になって、チームの日本一に貢献したい。

 

 

 

 

 

○…昨年12月に就任した申原直樹監督(44)も会見に出席した。同監督は報徳学園-中大を経てヤマハ入り。内野手として活躍した。22年12月にコーチとして野球部に復帰すると、都市対抗で準優勝を経験した新指揮官。「選手が困った時に頼りになる存在であり、選手がやりやすい環境をつくることを意識している。それが勝ちにつながるように、覚悟を持ってやっていきたい」と語った。