どーんとストレートよ! 阪神岡田彰布監督(66)が、11日の1、2軍合同紅白戦に登板する新戦力へ、直球勝負指令を出した。「こんな時期に抑えて。抑えても金にならんで(笑い)」。岡田節で力と力の勝負を期待した。

「どーんとストレートでどれくらい1軍のバッターに通用するかっていうかな。そういうのを見たほうがええ時期やで」。今季初実戦の紅白戦では続々と若虎たちがマウンドに上がる予定。「変化球でかわしたりな、そういう抑え方よりもやっぱりな、速いストレートで自分の武器があるんだったら、そっちで投げこんでいってほしいよな」。目の前の結果を求めるのではなく、思い切り良くどんどん投げ込む姿が見たい。岡田監督が見ているのはもっと先の未来だ。

先発を任された高卒2年目の門別、茨木にも今後につながる2イニングにすることを願った。「明日、あさって(の紅白戦)でこっちが判断することじゃないからな。別に打たれてもええしなあ、抑えてもいいし。また課題とか見つかったら、またキャンプあるわけやから」。初の1軍キャンプで第2クールを終えて、現在地が分かる絶好の腕試しの機会。ここで得た収穫と課題が、さらなる成長の糧になる。

その思いは野手陣にも同様で、指揮官はノーサインで見守る予定だ。「サインは出せへん、出せへん。3-2になったら自動的に走った方がええし。それだけや。自分が行けるって思ったら行ったらええし」。紅白戦だけでなく2月中はサインを出さない考え。「そんな小細工をするよりも、今の自分のバッティング。違う球団の投手になるわけやから、どれだけ対応できるか、そういうことを見る方がそら大事やろな」。全員が自分を試す力と力の真っ向勝負だ。【磯綾乃】

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