侍ジャパンは14日、3月6、7日の強化試合・欧州代表戦(京セラドーム大阪)の代表メンバーを発表したが、巨人からは選出ゼロとなった。

井端ジャパンの初陣となった昨年11月のアジアプロ野球チャンピオンシップではMVPに輝いた門脇誠内野手(23)をはじめ、赤星優志投手(24)、秋広優人内野手(21=侍ジャパンでは外野手登録)の3人が選出されていた。

アジアプロ野球チャンピオンシップのメンバーに加え、岡本和真内野手(27)、戸郷翔征投手(23)らWBC組も有力な候補に挙がっても不思議ではなかった。

だが巨人は欧州代表戦の直前の3月2、3日に台湾で中信ブラザーズ、楽天モンキーズと親善試合が組まれている。球団創設90周年および台湾・台北ドームの開業を記念して行われる台湾での1軍戦は、球団創設以来初めてのメモリアル事業。ベスト布陣で臨む方針で、特に遠征で登板予定の投手陣は、侍ジャパン合流には日程的に厳しく回避した。阿部監督も「協力する形はとっていたんですけど、ジャイアンツから(選出は)ゼロということだった。台湾遠征は僕がガチでいくと言ってしまった以上、申し訳ございませんと伝えた」と謝意を示していた。

井端監督は巨人の姿勢は理解している中で、選手への評価は高い。戸郷に対しては昨年3月のWBCでの第2先発からの“昇格”を構想。「それだけの力はある選手。馬力もありますし、経験もね。レギュラーシーズンでいい成績出してくれれば、当然そこに入ってくる」と思い描き、岡本和にも「右打者は貴重ですしクリーンアップに入ってきてほしい」と期待した。

11月にはプレミア12が予定され、巨人勢が何人食い込んでくるか注目される。