オリックス山下舜平大投手(21)が、172日ぶりとなる打者相手の投球で剛球をみせつけた。宮崎キャンプ第4クール初日、実戦形式のライブBPに登板。力強い直球とカーブを使い、頓宮、ゴンザレスらを相手に25球を投げ安打性3本に抑えた。「球速を意識した」と頓宮への2球目で155キロを計測したが、最速160キロの右腕は「最低ラインの球速はクリアしましたけど、全体的なバランスはダメ。球速は157キロはほしかったです」と満足しなかった。

高卒3年目の昨季、腰痛の影響で8月26日のロッテ戦での登板を最後に戦線を離れた。長いオフの肉体改造を経て、実戦段階に復帰した。久々の登板でも投じた直球18球はすべて150キロを超え、カーブも7球織り交ぜた。ゴンザレスと新助っ人のトーマスからは空振りを奪ったが、「みなさんも準備の段階だと思うので、(結果は)あまり見てないです」と冷静だった。

この日は吉報も届いた。3月6、7日の強化試合・欧州代表戦に向けた侍ジャパンにメンバー入り。「とても光栄に思います。初めて日本代表のユニホームを着られるので、楽しみです」。明大・宗山、関大・金丸ら新4年生の選手も選出され、「同級生も入っているので楽しみ。いろいろ勉強させていただきたい」と胸を膨らませた。【古財稜明】