日本ハム新庄剛志監督(52)がメジャー通算108本塁打のフランミル・レイエス外野手(28=ロイヤルズ)の新たな魅力を次々と発見した。DeNAとの練習試合(宜野湾)に「3番DH」でスタメン起用した新助っ人は中堅から右方向へ3安打。「日本では、こういうバッティングスタイルでいかないと成功しないと、わかっているように見える」と絶賛した。

コースに逆らわず、的確に広角へ打ち返していた姿に目を細めた。「(獲得前の資料)ビデオの映像とは違うスイング。あんま癖ないですよね」と打撃技術を再評価。レイエスも「引っ張るだけじゃなく、球場を広く使う。僕はパワーヒッターではなく、パワーがあるバッター。ホームランにこだわらず、状況に応じた打撃をいつも意識している」と胸を張った。

さらに新庄監督の目に留まったのはレイエスの全力疾走ぶり。7回には右翼線への打球を放つと、体重120キロの体を揺らしながら大股走りで二塁へ。そんな姿に指揮官も「走り方が、かわいい。トコトコトコってね、音楽を付けといてほしいね」と笑顔。ベンチでも大きな声を出し、味方を鼓舞するムードメーカーになりつつあるレイエスが放つさまざまな魅力の沼に新庄監督がハマり始めた。【木下大輔】

【練習試合】DeNA-日本ハム 万波2点適時打 度会は2打席凡退/詳細