開幕投手を務める日本ハム伊藤大海投手(26)が展開する今後の“金曜ローテショー”プランが16日、判明した。金曜日の3月29日に開幕ロッテ戦(ZOZOマリン)を控える右腕は、3月最初の金曜となる同1日に本拠地のエスコンフィールドで開催される教育リーグ、オイシックス戦で今季初実戦のマウンドに上がる見通し。以降も、ほぼ中6日の登板間隔で調整を進め、開幕戦へ備える。

      ◇     ◇     ◇

伊藤が演出する“金曜ローテショー”は3月から「実戦編」が封切りとなる。

開幕戦へ向けた最初の実戦マウンドは、大役からちょうど4週間前となる3月1日にエスコンフィールドで開催される教育リーグのオイシックス戦に内定。1軍のオープン戦ではなく、2軍戦となったのも、開幕戦から逆算した調整プランのため。まずは北海道のファンの前で、1イニングの登板から開幕投手へ向けた最終仕上げをスタートさせることになりそうだ。

金曜のこの日は、68球の投球練習を行った。この2月中の“金曜ローテショー”「ブルペン編」は次週が最終回となる。打者相手に実戦形式で投げるライブBPを行う予定。本拠地での実戦初マウンドへ向けた準備を終えて、沖縄・名護キャンプを終えることになる。オイシックス戦以降は3月15日の金曜だけ1、2軍で試合が組まれていないため、その前後の試合で登板予定を組むが、ほぼ中6日の登板間隔で調整。伊藤がオフから思い描いていた調整プランを完遂させる。

ブルペン投球では実戦モードも高まってきた。投球中に新ボールを取り出すなど、度々ボールを交換。公式戦では「ほぼ毎球、新品のような感じ」と同じボールを投げ続けることはない。「それも踏まえながら」と実戦に近い感覚の中で球数を重ねた。

進化への手応えも実感した。昨季は1・5秒台だったクイックモーションで、この日は及第点となる1・2秒以下をマーク。「(昨季は伏見)寅威さんが試合終わりに『もうちょっと、やってほしいな』と言われた。オフにやりますって感じだった」と自主トレの成果もブルペンで確認した。

15日には「北山教授の講義を受けて」と北山に体の動きを矯正するポーズを教わり、早速実践。「それが良かった」と調整の引き出しも増やした。“金曜ローテショー”の最終章「開幕戦編」へ準備は着々と進んでいる。

【関連記事】日本ハムニュース一覧はこちら―>