初代阪神日本一監督・吉田義男氏(90=日刊スポーツ客員評論家)が3日、奈良県橿原市の奈良県社会福祉総合センターで、「耳の日 記念のつどい」として、聴覚障害、盲ろう者ら約400人に講演した。

主催した奈良県聴覚障害者協会・北田知子理事長は1985年(昭60)の吉田阪神の優勝を振り返りながら「奈良県も阪神ファンが多いので『耳の日』の今日のイベントを楽しみにしていました」と歓迎した。

「当時はテレビを見ていても、ボールが飛んでもどこへ飛んだとか内容がまったくわからなかったが、今は字幕がありますからよく理解ができます。耳が聞こえる人も、聞こえない人も一緒に楽しんでいただきたいです」

吉田氏は「わたしも小さい体でハンディがありましたが、阪神一筋でやってこれました。何事もやりとげることは難しいが、みなさんも頑張ってください」と手話通訳を通して語りかけた。

今シーズンにも触れた同氏は「昔は打倒巨人、今は目標は阪神、どこも打倒阪神できます。連覇を狙う岡田監督を信頼してもり立ててほしい。ピッチャー中心の守りの野球をするはずです。温かく阪神を見守ってください」と訴えた。

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