侍ジャパンの阪神森下翔太外野手(23)が、兄貴分的な役割を果たす。この日は大阪府内で日本代表としてのチーム初練習。6日からの欧州代表2連戦(京セラドーム大阪)に向けて緊張感も漂う中、面識のある明大・宗山、同じ東都リーグだった青学大・西川ら大学生組に積極的に声をかけた。「そんな濃い内容のものではないですけど。リラックスする感じで距離感近く話しました」。

昨秋のアジアプロ野球チャンピオンシップに続く侍選出。若手主体だった同大会と違い、幅広い年代が集う今回のチームだ。「アジチャンでやってた面々もいる。そこの人たちとはコミュニケーションを取りつつ。そのつながりで初対面の人だったり、大学生も含めてなじめていない人は話しかけたりして。いい雰囲気を作りたい」と世代間をつなぐ役割を目指す。

もちろん、グラウンド上でも求められるものは大きい。アジアチャンピオンシップでは大会ベストナインにも選出。井端監督からは勝負強さも評価されており、中軸を担う可能性もある。「2試合しかないですけど、しっかりアピールして。『森下が上位打った方がチームが回る』みたいな状態になれば」。

グラウンド内外で役割を果たし、井端ジャパンに欠かせない存在となってみせる。【波部俊之介】