大学生で侍ジャパンに招集されながら、強化試合直前に負った「右肩甲骨骨折」で2試合連続欠場となった明大・宗山塁内野手(3年=広陵)が試合後に取材に応じた。

今秋ドラフトでも超目玉として注目される逸材。練習日だった5日から参加した侍ジャパンでの3日間を振り返って「分の中で、いろんな引き出し増えたかなと思う」。源田、中野の昨季ゴールデングラブ賞受賞の二遊間と一緒にノックを受けたり、間近でプレーを見て多くを学ぶことができた。「プロに入ってから、どんな感じなのかは自分も分からないところなので、実際に1年間戦われている素晴らしい選手ばかりだったので、しっかり経験している(選手)ならではの声が聞けたので良かった」と振り返った。

代表合流前の2月29日に明大で出場したオープン戦で死球を受けた右肩の骨折で、試合に出場はできなかった。同じ大学生で選出された青学大・西川史礁外野手(3年=龍谷大平安)、愛知工大・中村優斗投手(3年=諫早農)、関大・金丸夢斗投手(3年=神港橘)は、それぞれ持ち味を発揮して3人ともお立ち台にも立った。「素直に活躍を見ていてうれしかったですし、同じ大学代表として来られているので、そこに関しては誇らしいですけど、自分は試合に出られていないので悔しい思いはあったんですけど、これから(東京6大学)リーグに入っていくんで、そこで結果で返したい」と大きな刺激を受けた。

注目を浴びながら過ごす大学最終年が、いよいよ始まる。故障の経過具合は「状態を見ながら1日でも早く治るようにやっていきます」と話すにとどめたが、今後へ向けて「こんないい経験はないだろうと感じさせてもらった。これから、この経験を生かすのは自分次第だと思うので、いろいろ聞いたことを参考にしながら自分の中に落とし込んでいいものにしていければ。今回の経験を生かして自分もまだまだレベルアップできるでしょうし、もっともっと上のレベルで戦っていかなければいけない」と気持ちも新たにした。

明大では主将を務めるだけに、この経験値もチームに還元するつもりだ。「技術的な話はもちろん、いろんなことを聞いたのでチームに持って行きたいなと思いますし、準備に対する意識の高さであったりとか、試合中の声っていうのは実際一緒にやってみないと分からないことも結構あったので、そこはチームのみんなにトップレベルの選手はこうしているんだよと伝えたい」と話した。

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