2年連続最下位からの脱出を図る“逆襲のSHINJO”プランが見えてきた。日本ハムが楽天戦に引き分け、オープン戦4勝3分けの勝率10割をキープ。新庄剛志監督(52)はシーズン序盤の戦いについて「開幕して20試合でウチのチームが、最高は16勝4敗ぐらいで」と勝率8割での開幕ダッシュをイメージした。

より現実的な数字を挙げ、本気で下克上を狙う。昨季は選手を奮い立たせる意味も含め、開幕20戦全勝と半ば非現実的な数字を挙げていたが、今季は違う。伊藤、加藤貴、山崎、バーヘイゲンら既に開幕ローテ4人まで確定。残り1枠を上原、北山、根本に加えて、この日先発のサブマリン鈴木も5回無失点とアピール。そんな現状を把握した上で、この日中継ぎ登板したマーフィーと7日西武戦で中継ぎ登板した金村の先発候補2投手は、一時的にリリーフへ配置転換させることを決めた。「勝つために、誰がどこのポジションにいくかしか考えてない」とブルペンに厚みを持たせ、開幕ダッシュへ向けた戦力を整え始めている。

万波1人だけだった野手の開幕レギュラーも、この日2四死球1安打、オープン戦打率7割超えの松本剛に“当確”ランプがともった。22年首位打者の安定感に指揮官は「もう信頼できる。打点もね、稼げる選手」。開幕まで残り3週間。詰めの作業が、始まる。【永野高輔】