中畑清氏と佐々木主浩氏が10日、TBS系テレビ「サンデーモーニング」にご意見番として出演。井端監督率いる侍ジャパンについて語った。

侍ジャパンは欧州代表と2試合の強化試合を行い、第2戦では6投手のリレーで完全試合を達成した。日本のプロが参加した大会や強化試合で、相手を無走者に抑える完全リレーは初めてとなった。

司会の関口宏が「まさかの完全試合ですよ」。佐々木氏は「あっぱれ!あげてください」。中畑氏は「金丸ですね。中村の2人にあっぱれあげてください。これ考えられないですね。即戦力。今年プロに行ってほしい。入ったら活躍できるんじゃないかという位の出来ですね」とべた褒めした。佐々木氏は「完全試合は、フォアボールも出しちゃいけない、エラーもダメですし、すごいと思います」と絶賛した。中畑氏は「雰囲気をつくったのは(先発の)金丸。このピッチャーの内容が素晴らしかった。球威も良い、コントロールも良い」。佐々木氏は「肘の使い方がいい。力感はないが、リリースポイントの力がすごい」と褒めた。中畑氏は「右バッターの内角に食い込んでくるストレート、右バッターは嫌なんですよ。キャッチャーのミットが動かないくらい、ビシッと決めてくる。こんなピッチャーは、なかなか出てこない」とコメントした。

関口から采配した井端監督のことを聞かれた中畑氏は「あれ~、いいところつきますね。あっぱれですね。先に言われるとな」と困った表情を見せ「先を見据えていますね」と話した。

試合は先発の関大・金丸夢斗投手(3年=神港橘)が2回を4奪三振と完璧な立ち上がりを見せると、3回から2番手でマウンドに上がった愛知工大・中村優斗(3年=諫早農)が自己最速タイとなる157キロを計測するなど3者凡退。4回からは松山晋也投手(23=中日)が登板し、先頭を空振り三振に仕留めるなど150キロを超える直球で1人の走者も許さず。5回からはパームの使い手、渡辺翔太投手(23=楽天)が2つの空振り三振を奪うなど3人で片付けた。6回からマウンドに上がった隅田知一郎投手(24=西武)は切れ味鋭い変化球で相手打者を翻弄(ほんろう)。三者連続三振と奪三振ショーだった。8回からは6番手で種市篤暉投手(25=ロッテ)が登板。内野ゴロ3つとこの試合初めて三振を奪わないイニングとなった。9回も種市が続投し、3人で締めた。大学生、プロと計6人でパーフェクトリレーを達成した。