阪神村上頌樹投手(25)が「火曜日の男」の自覚を示した。ホーム開幕戦となる4月2日DeNA戦(京セラドーム大阪)の先発が確実。岡田監督が重要視する6連戦のスタートだ。先発予定の12日のロッテ戦(ZOZOマリン)から、火曜日調整が本格化する。

11日、甲子園で先発投手陣による練習に参加した村上は、岡田監督のメッセージを理解していた。

「火曜は週初めなのでチームを勢いづける意識でやりたいし、長いイニングを投げることを一番に思ってやりたい。なるべくリリーフの方々を休ませられるように。変な負け方をしたら1週間チームがしんどくなりますから。いい投球で勢いをつけたい」。未公表にもかかわらず「4・2」への意識を隠さなかった。

同監督は7日に開幕投手は青柳と公表した。昨年MVPに輝いた村上も安定感、勢い、そして仕上がりの良さから、紛れもない有力候補だった。自身も本気で目指してきたが、意外なほど、すがすがしい表情で心境を明かした。

「2月ぐらいから、もうヤギさん(青柳)かな…と思っていたので、びっくりすることはなかったです。やってみたかったけど、そこまで落ち込むことはなかった。開幕ローテーションに入るのが目標だったので、しっかり入れるようにと思っています」。

開幕の代わりに託される本拠地開幕戦。昨季は開幕4カード目でチャンスをつかみ、一気にブレーク。圧倒的な安定感が買われ、5、6月は火曜日に抜てきされた。同月、チームは19勝5敗の快進撃。けん引したのが村上だった。月別最多の3勝を重ね、チームをVロードの軌道に乗せた。この事実が、火曜日の重要性を物語る。

長いシーズンで見れば開幕投手にも勝る栄誉。MVP右腕がV2ローテの中核にどっかり座る。【柏原誠】

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