中日高橋宏斗投手(21)が開幕ローテーションから外れることが17日、確実となった。この日、フォーム固めのための2軍再調整を開始した。立浪和義監督(54)は「キャンプ途中からフォームを戻そうとやってきたが、戻りきっていない。今、先発させても本人のためにもチームのためにもならないという判断をしました」と説明した。

2年続けて挑戦したドジャース山本由伸スタイルの投球フォームで結果を出せず、キャンプ後半から修正に着手した。だが、本来のストレートが帰ってこない。16日阪神戦は3回73球で降板。制球が定まらず、5安打3四球の投球内容に、本人も「今の状態では(開幕から)マウンドに上げさせてもらえないと思う」と危機感をつのらせていた。

立浪監督は「これから大きく育ってもらいたいピッチャー。まずはしっかりフォームを固めるという方針です」と早期復帰より、完全修復を優先させる意向を示唆した。昨年3月には最年少侍としてWBCで鮮烈な世界デビューを飾った。シーズンは25試合で7勝をマークした右腕がプロ4年目、試練の春を迎えた。

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