今季から新規参入したくふうハヤテは、ソフトバンクに3-15で大敗した。赤堀元之監督(53)が「正直、得るものはなかった」と嘆いた惨敗を喫し、引き分けを挟んで5連敗。オリックスとの開幕カードから始まった本拠地での6試合で、公式戦初勝利を挙げることはできなかった。

先発右腕のミゲル・モラ投手(22)が、初回から崩れた。1死から3連続四球。三振で2死とするも、再び四球を与えて先制を許す。続くソフトバンク7番の吉田賢吾捕手(23)には走者一掃の二塁打を浴び、さらに3点を失った。

その後も立ち直る気配はなく、3回で計11四死球。被安打3ながら9失点と自滅し、マウンドを去った。指揮官は「最初からストライクが入らず、四球が多かったことが試合を壊してしまった。ファンのためにも、こんな試合はしたくなかった」。待望の1勝は、序盤で早々と消えた。

6試合を終え、投手陣はリーグワーストの62四死球。制球難の課題が浮き彫りとなった。左肘を手術した前DeNAの池谷蒼大投手(24)ら4人が別メニュー調整など厳しい台所事情もあるが、試合は待ってくれない。22日からは、敵地で阪神との3連戦に臨む。赤堀監督は「現状でやるしかない。勝利という良い報告ができるように、全員でやっていきたい」と振り絞った。【前田和哉】