昨春に優勝した花園大はスーパーサブの堀江楓雅外野手(4年=福井工大福井)が「2番・中堅」で先発出場。2度の満塁機に2安打6打点と大暴れし、勝ち点獲得に貢献した。

堀江は、5回2死満塁で走者一掃の適時二塁打を放ち花園大が3点を先制。その裏に大谷大が一挙6得点で逆転されるが、7回に同点に追い付いた。

6-6の8回1死満塁で再び堀江に打席が回ると、またも走者一掃の左適時二塁打で3点を勝ち越した。

1、2打席目は、三振に倒れていたが、好機で勝負強さを見せた。「どれも全員が渡してくれた打席」と喜びをかみしめた。2回には中前打で二塁から本塁に突っ込んだ相手走者を好返球で補殺。「昨日(1日)は途中から(の出場)で、今日はめったにないチャンスをもらってなんとかモノにできました」。

川崎克巳監督(63)は「身体能力が高く、チャンスで1本打てる。彼の活躍が大きい」と先発起用の理由を明かす。昨春の全日本大学選手権では打席に立つことはかなわなかったが「春も全国に出て、打席に入れたら」と、スーパーサブにとどまらない活躍を期した。