期待の大砲に待望の1本が出た。オイシックスの3番、小池智也(24)が1点を追う1回2死走者なしから、左翼席に一時同点とするソロ本塁打を運んだ。

ロッテ先発河村の直球を強振し「手ごたえはばっちり。行ってくれと思った」。打った瞬間、柵越えを確信。打球の行方を見つめながら、ゆっくりと一塁へ向かった。1点を先制された直後の同点弾。今季30試合目でようやく出たアーチに「試合前の打撃練習から感覚が良かった」。練習では打球に角度をつけることを意識。その感覚を第1打席で結果につなげた。

BCリーグだった昨季は8本塁打をマーク。NPBファームとの対戦になった今季は、相手投手の球威に戸惑った。それでも「次第に慣れてきた」と、球速に負けないように始動を早めるなど、細かな調整を重ねてきた。チームは延長10回に勝ち越しを許して敗戦。今季1号を勝利にはつなげられなかったが、「これからいい感じで打席に立てる」と、アーチ量産へのきっかけをつかんだ。【斎藤慎一郎】