再び独走態勢へ。パ・リーグ首位のソフトバンクは、28日からの「日本生命セ・パ交流戦」で巨人との開幕カード(東京ドーム)を戦う。初戦はイベント試合の「王貞治DAY」。現ソフトバンクの球団会長兼特別チームアドバイザーでもあり、負けられない一戦が組まれた。小久保裕紀監督(52)も古巣巨人との対決を心待ち。12球団断トツ9度の交流戦制覇を目指し、野手陣の入れ替えを行ってセ界戦に挑む。

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小久保監督は白い歯を見せた。「阿部巨人との初戦は楽しみか?」と問われ「もちろん、もちろん」と笑み。現役時代の04~06年に所属し、主将も務めるなど巨人は思い入れのある球団。相手の指揮官も巨人時代の戦友である阿部慎之助監督だ。NPB指揮官としての1年目で交流戦の采配は初。これ以上にない古巣との開幕カードになった。

敵地・東京ドームでの3連戦。特に28日の初戦は巨人の球団創設90周年記念特別試合として「王貞治DAY」と銘打たれている。野球人・王貞治の野球界、日本スポーツ界を引っ張ってきた功績をたたえ、歴史と伝統を振り返る記念すべき日だ。現在、ソフトバンクの球団会長兼特別チームアドバイザーを務める王貞治氏は、小久保監督にとっても野球人生の恩師。「初戦が王貞治さんデー。(王さんは巨人で)30年(ホークスで)30年。歴史的には半分ずつ。ええ試合をしたいですね」と胸を躍らせた。

DH制のないセ本拠地試合での代打枠などを踏まえ、柳町とルーキー広瀬を1軍昇格させる。柳町は2軍で132打数44安打、打率3割3分3厘と好調。ドラフト3位の広瀬は、慶大時代に東京6大学野球で歴代4位タイとなる20本塁打を放った右の長距離砲だ。2軍では168打数42安打で打率2割5分、2本塁打、14打点。筑後で黙々と結果を残してきた“慶応ボーイ”2人が満を持して1軍に昇格する。代わって野村勇が2軍降格となった。

小久保監督は交流戦のキーマンを「レギュラーみんな」と答えた。「けがなく故障なく。レギュラーで出ている選手が離脱しないのが一番。だからあとからいく選手が生きるわけですから。それが今の順位に間違いなく直結している」。パ首位で、12球団最速30勝に王手をかけている小久保ホークス。通算9度目の交流戦制覇で再び独走態勢に入る。【只松憲】

◆ソフトバンクの交流戦 05年に導入されて以降の18シーズン(20年は開催せず)で通算239勝151敗18分けで、勝率6割1分3厘。12球団断トツの勝率で、6割台は唯一だ。優勝8度(08、09、11、13、15、16、17、19年)を誇る。2位はロッテ、オリックス、巨人、ヤクルトの2度だから、ソフトバンクのみが突出している。昨年は得失点率の差で2位ながら、優勝のDeNAと同じ11勝7敗と、安定した強さを見せた。

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