古巣のマジック減少を自身のバットで食い止めた。途中出場の日本ハム水谷瞬外野手(23)が、同点の9回2死二塁で左前に勝ち越しの左前打を放ち、逆転勝利につなげた。首位ソフトバンクに2連勝し、ゲーム差を9に縮めた。
土壇場で決めた。カウント2-2から岩井の内角直球を振り抜くと、打球は一瞬で三遊間を抜けた。昨季までプレーしたソフトバンク本拠地。4万142人のファンが集結した球場で、成長した姿を披露した。「5年間お世話になった九州。ホークス時代からずっと応援していただいてるファンの方もたくさんおられると思いますし、ホークス時代のタオルも目に入った。何とか九州で1本打てて、こういう形で感謝の気持ちを伝えられるっていうのはうれしい」と喜んだ。
水谷は対ソフトバンク戦が打率1割5分9厘と、対パ・リーグで最も相性が悪い。試合前、新庄監督は最後まで水谷の打撃練習を遊撃後方から見守り、何かを感じた。「最後の最後まで水谷くん打ちそうだから、使おうかなと思って。ちょっと水谷くんがソフトバンクに打てないっていうところで、今日は途中から行こうって決めてて」。相性が悪いからこそ、勝負どころで使う“勘ピューター”が、さえた。
首位相手の2連勝。残り22戦で追い付く可能性について指揮官は「1%の可能性があれば不可能はない。残りの99%は楽しんでやっていけば、その1%をつかめると思う」。最後までファンも選手も楽しんで、上を目指す。【永野高輔】



