熱狂の2日間を再現する。阪神は12日、試合前の豪雨と雷でDeNA戦(甲子園)が今季8度目の試合中止。7連戦の3戦目が流れ貴重な休養日となった。昨年の9月13、14日は佐藤輝明内野手(25)が大暴れした日。13日は満塁弾、14日は20号アーチでリーグ優勝を決めた。13日からは2位広島と2連戦。逆転でのリーグ連覇へ、佐藤輝が打線をけん引しまずは2位浮上を狙う。
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降り続ける雨粒で、甲子園の景色は一時真っ白になった。落雷でごう音が響き悲鳴もあがった。ベンチ裏のロッカーは浸水。足もとがずぶぬれになった選手もいた中、佐藤輝はクラブハウスで待機していたため無事だった。思わぬ形でできた休養日。「休んで、しっかり」と前向きに捉えた。
あれから1年がたつ。佐藤輝にとって9月13、14日の2日間は「大暴れの日」だ。昨年9月13日は巨人戦(甲子園)で先制&決勝の19号満塁アーチ。優勝マジックを「1」に減らす大活躍だった。翌14日の同戦では20号2ランで18年ぶりのリーグ優勝を決めた。佐藤輝が主役になった熱狂の2日間。「人生で一番の大歓声」と歓喜の声をあげた思い出深いゲームだ。
その再現といきたい。直近3試合は13打数1安打。前日11日にはチームもDeNAに敗れた。この日の雨を流れを変える「恵みの雨」にしたい。中止が決まると「前向きに捉えて」とすぐさま切り替え。「特に変わったことはせず、いつも通り」と自然体で次の戦いに向かう。昨季は9月の月間打率が3割4分4厘。月間最多の7本塁打。「秋男」の本領はここからだ。
13日からは2位広島との2連戦に臨む。初戦の相手先発は大瀬良。今季は5度の対戦で2勝を献上している。チームも大瀬良登板試合は4敗1分けと勝てていない。佐藤輝も11打数1安打と苦手な印象。「対策してみんなで点を取れればなと思います。しっかりミーティングして」と前だけを向いた。まずは2位広島をたたき、逆転リーグ連覇へスパートをかけたい。
この日は選手らがベンチを後にすると、阪神園芸スタッフらによる懸命な排水作業が行われた。水浸しになったグラウンドももちろん回復に努められる。多くの人が流した汗に、佐藤輝が豪快な一撃で報いてみせる。【中野椋】
◆阪神佐藤輝の23年9月13日 巨人戦に「5番三塁」で先発出場。0-0の3回1死満塁から2番手松井を捉えて右中間へ「完璧な当たりだった」と手応え十分の満塁本塁打。2回の二塁打、8回の中前打と合わせて3安打4打点と大暴れし、10連勝でマジック1とした。そして翌14日にはリードを広げる2ランを放ち、18年ぶりのリーグ優勝を決めた。



