最速160キロを誇るソフトバンク杉山一樹投手(27)が、3月5、6日の侍ジャパン強化試合(オランダ戦・京セラドーム大阪)に出場する日本代表の最終候補入りした。7日、侍ジャパン井端弘和監督(49)が宮崎キャンプに訪問し「ボールの勢い、スピードは球界トップクラス」と才能を認めた。選出されればプロ入り前を含めて初の侍戦士になる。大津亮介投手(26)、海野隆司捕手(27)、広瀬隆太内野手(23)も最終候補に残った。
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タカのロマン右腕が世界デビューする可能性が出てきた。キャンプを視察した侍ジャパン井端監督は杉山と握手を交わし「ボールの勢い、スピードは球界でもトップクラス。もう1段レベルが上がれば、十分日本の力になってくれる投手」と評価した。3月の強化試合に向けた絞り込みで杉山を最終候補に残した。
7年目を迎えた杉山は静岡・駿河総合、三菱重工広島を経て18年ドラフト2位でソフトバンクに入団。193センチの長身から投げおろす直球は最速160キロを計測する。22年までは制球難に悩まされたが、昨季は50試合で4勝0敗、14ホールド、1セーブ、防御率1・61と覚醒。小久保監督は今季も「1イニングを任せる投手」として開幕1軍を内定させている。代表入りならばプロ入り前を含めて初めて。世界にソフトバンクの剛腕を認知させる大チャンスだ。「選ばれたらしっかり頑張りたいし、いい経験にしてシーズンも頑張りたい」。杉山は冷静に意気込んだ。
運も実力のうちだ。杉山は評価された要因を「運だと思います」と言った。ブレークした昨季は守護神オスナやセットアッパーの松本裕、藤井が離脱する中での穴埋めとして腕を振った。「その3人が投げていたら50試合も投げていないし、日本代表の候補にも入ってないと思う」。謙虚に振り返ったが、数字を残してリーグ優勝に貢献したのは揺るぎない事実。3月の強化試合やシーズンで結果を残し、1年後の第6回WBCメンバー選出に希望の光をともしたい。
鉛のように重い球質を持つ杉山は「低めのボールの強さを求めている」と宮崎キャンプで決め球フォークを改良中。「防御率をとにかく低くしたい」との思いで「リリースの高さから低めに突き刺しにいく感じ」と落とし球を磨いている。制球難だった過去から一気に侍ジャパンの最終候補入りへ、剛腕が時を待つ。【只松憲】



