阪神村上頌樹投手(26)が早くも昨季の白星に並ぶ両リーグトップの7勝を挙げ、首位をがっちり守った。7回を3安打1失点にまとめ、開幕戦でも投げ勝った広島エース森下との今季4度目の対決を制す2度目の白星。29日に球宴ファン投票先発部門で巨人山崎を抜いて1位に浮上しており、御礼快投で応えた。負ければ2位巨人に0差に迫られた一戦で、交流戦前の2位以上を確定。23年のMVP右腕が完全復活、球宴前の10勝も見えてきた。
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仁王立ちする村上には貫禄が漂っていた。7回2死一塁、最後の113球目で佐々木からこの回3つ目の空振り三振。派手に喜ぶこともなく、冷静な表情のままマウンドを降りた。
「ここからは(勝ちを)どんどん伸ばしていきたい。勝てているのは野手の方が打ってくれているおかげ。これからも抑えたい」
2回に先制を許したがしっかり修正して0を並べた。4回以降は3イニング連続3者凡退に斬り、被安打は7回の1本のみ。「取られた点は帰ってこないので、ここからゼロを貫いていけば何とか追いついたり、逆転したりしてくれるかなと思って投げていた」。今季10先発で8度目、6試合連続のHQS(ハイクオリティースタート、7回以上自責2以下)を達成。早くも昨年に並ぶ7勝は両リーグ単独トップで、前半戦での2桁勝利も見えてきた。
御礼快投だった。29日の球宴ファン投票中間発表で先発部門でトップに立ち、この日も7万631票でセ1位をキープ。「何とか今日勝って(勝利数を)離したいと思っていたので勝ててよかった」。得票で巨人山崎を抜き、白星でも6勝で並んでいたライバルを抜いた。「ファンの皆さんに投票していただいているおかげ。投票してよかったと言われるように結果を出し続けたい」。モチベーションはさらに高まっている。
敵地でも阪神ファンの声援がエネルギーになっている。数は相手球団のファンより少なくても、ピンチの際の拍手や「頑張れ」といった熱狂的なコールは届いている。今季は開幕広島戦戦、4月4日の巨人戦と敵地2連勝発進。「応援が2試合ともすごかった。本当に力になるので皆さんに応援してもらいたい」。大声援のマツダスタジアムでも、感謝を胸に腕を振った。
エース対決も制した。今季4度の広島戦は開幕戦も含めて全て森下との投げ合い。これで2勝1敗、勝ち負けつかずが1試合。藤川監督は「エース同士の投げ合いでよく頑張ってくれました。安心して金曜日を任せられているのはチームとして大きいし、まだまだ頑張ってもらわないといけない」と目を細めた。3度も「エース」というフレーズを繰り返したのは信頼の証しだ。負ければゲーム差がなくなるところで、2位の巨人との1差をキープ。リーグ優勝した23年と同じ首位での交流戦突入へ王手をかけた。【塚本光】
▽阪神坂本(好リードで村上の7勝目をアシスト)「(広島の)仕掛けも早かったので、ちょっと時間かけながらいこうと話していた。それをしっかり投げてくれたのがよかった」



