阪神大山悠輔内野手(30)が通算1000安打を達成した。3回1死。3ボールから井上の直球を狙い打ち。狭い三遊間を、はかったように鋭くぶち抜いた。5回には1カ月半ぶりの5号2ランを左翼席に放ち、節目を自ら祝った。

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通算1000安打を達成した阪神大山は、夫人への感謝を口にする。「家では野球を忘れさせてくれます。直接聞いたことはないけど、気を使ってくれているんだと思う。球場は球場、家は家で、オフの時間をきっちり作ってくれている。本当に感謝の気持ちを持っています。それは絶対に忘れちゃいけない」。

勝っても負けても、打っても打たなくても、玄関を開けると同じ顔で迎えてくれる。野球のことは何も言ってこない。ただ1つのケースを除いて…。「ホームランを打った時だけは違いますね」。試合後、ロッカー室に戻ってスマホを開くと、本塁打を表現したLINEのスタンプが届いている。猛打賞でもサヨナラ打でももらえない、ささいだが、特別なもの。本塁打の時だけ、ほんの少し仕事に“干渉”してくれる優しい距離感がまたうれしい。

節目の1日に飛び出した5号2ラン。1カ月半ぶりのホームランスタンプを受け取って、感謝の気持ちを新たにするとともに、後半戦への力も湧いてきたはずだ。【柏原誠】

【阪神】大山悠輔9年目の1000安打 大きな体で出場続ける秘訣は「気持ちです」…その真意とは