野球は2死から-。巨人坂本勇人内野手(36)が執念の一打を放った。1点ビハインドの9回2死満塁。凡退すれば試合終了のしびれる場面で、代打として打席に入った。カウント2-1から中日の守護神松山が投じた外角低めの155キロ直球を中前へ。同点適時打に「セ・リーグの一番いいストッパーだと思うので、そういうピッチャーから打てて良かった」と胸をなで下ろした。
崖っぷちの状況だった。9回の攻撃は、1死から泉口が死球で出塁するも、代走の増田大が二盗に失敗して2死走者なし。反撃もここまでかと思われたが、岡本、岸田、中山の3連打で2死満塁の好機をつくった。代打坂本の同点打で追いつくと、続く吉川は「いいところに飛んでくれた」と二塁内野安打で勝ち越し。“魂の5連打”で試合をひっくり返した。
頼れる背番号6は、ここぞでの活躍が光る。スタメン出場は8月12日の中日戦(東京ドーム)が最後。最近は代打を主戦場とするが、同15日阪神戦(東京ドーム)でも代打で反撃の3ランを放ち、チームを勝利に導いた。この日も逆転勝ちにつながる安打を放ち「そういう場面で出されているので。また勝てるように頑張ります」。阿部監督も「さすがの一言ですよね」と最敬礼だ。
ただの1勝ではない。チームが敗れていれば、他球場の結果次第で3位転落、リーグ優勝の可能性が完全になくなる可能性があった。崖っぷちで踏みとどまり「とりあえず明日につながると思います」と坂本。ベテランの意地がチームを救った。【水谷京裕】
巨人田中瑛(8回に登板し、1回無失点で移籍後初勝利)「チームが勝ったことが一番うれしい。たまたま僕が勝ち投手になった」



