頼れるパイナップル兄さんが“末っ子”のためにバットを振った。3試合続けて1番に入った日本ハム水谷瞬外野手(24)が、2点を追う3回に反撃ののろしとなる左前適時打を放つなど、2安打2打点の活躍。先制を許したドラフト1位ルーキー柴田を援護する一打に「初勝利の前に初黒星をつけてはいけない」と胸を張った。チームは3連勝で首位ソフトバンクとのゲーム差2・5をキープ。17日楽天戦(楽天モバイルパーク)を挟んで、18日には敵地・福岡に乗り込んで直接対決に臨む。
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ファンから届いたという金色の極太ネックレスを首に巻いた水谷が、お立ち台で胸を張った。「初勝利をつける前に初黒星をつけてはいけないと。お兄さん達がかえすよと、そういう気持ちで打席立ちました」。高卒ルーキー柴田が2点を失った直後の3回、無死満塁で打席が回ると、フルカウントからの変化球を左前に運んだ。
すでに柴田が降板した6回にも、頼りがいのある姿を見せた。2点リードに変わり、なお2死一、三塁で、西武黒木の151キロ内角速球に詰まりながらも、一塁後方へ落とす適時打。「ああいう場面で1本打てるような選手になっていかないといけない。1本目より内容のあるヒットだったと思う」と納得して振り返った。
最高気温こそ24・7度だが、最低気温は12・2度とすっかり秋めいたこの日の北広島。勝負の季節が到来し、5試合連続安打&3試合連続複数安打と状態を上げる水谷は「僕の体は元気になってきている。気温とは真逆に(調子は)上げていけたらなと思います」と前を向いた。
17日の楽天戦の後には、2・5差で追う古巣の首位ソフトバンク戦が控える。昨年のCSファーストステージで劇的同点弾を放った万波がこの日、久しぶりの1発で復調をアピールし、同じ試合でサヨナラ打の浅間も1軍に合流して3ランと、臨戦態勢は整いつつある。水谷は「まだまだここから。負けられない戦いが続いている。勝ちだけを考えて、目の前の一戦に臨めたらなと思っています」。エスコンフィールドに響いた「1、2、3、ジェッシー!」の恒例のパフォーマンス。もっと大舞台で披露する。【本間翼】



