“神宮ラストゲーム”での惜別と激励のエールを糧にしていく。ヤクルト村上宗隆内野手(25)が、メジャーでの成功の思いを強くした。本拠地最終戦となる巨人戦で1回に右前適時打を放つなど、5打数1安打1打点だった。

今オフにはポスティングシステムを利用し、海を渡る「村神様」。試合後は高津臣吾監督(56)から「常にスワローズの代表」と激励を受け、ファンからは大声援を送られた。試合は延長12回の末に引き分けた。

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慣れ親しんだ声援が最高に心地よかった。同時に最後かと思うと、名残惜しかった。試合終了後、村上はスタンドに手を振り、グラウンドを後にした。神宮には万雷の「村上」コールが鳴り響いていた。「大好きな場所。この声援がいつも背中を押してくれていました。聞けなくなると思うとすごく寂しい」と感慨深げに言った。

今季の本拠地最終戦だった。オフにメジャー挑戦する村上にとっては、神宮ラストゲームだった。試合後のセレモニー。高津監督はマイクの前で言った。

「ムネ、お前、アメリカ行くのか? あなたは常にスワローズの代表です。来年どこでどんなプレーをしても、スワローズのファンがみんな温かく応援してくれる1年にしてください。頑張ってください」

その愛に満ちた言葉に、村上は小さくうなずいた。「頑張りたいなと思います」。新人時代には2軍監督として指導を受けた。1軍監督となった指揮官に、3年目から全試合で4番に抜てきされた。「プロに入って8年間、ずっと監督と選手の立場だった。すごくお世話になりました」と、感謝の言葉を並べた。

試合は最後の打者となった。12回2死。巨人の守護神マルティネスの157キロ直球をフルスイングも中飛だった。ただ1回1死二塁では右前適時打を放ち、役目を果たした。

思い返せば1年目のプロ初アーチも、22年の“王貞治超え”となった56号アーチも神宮だった。もちろん何度も悔しい思いもして、強くなった。割れるような“最後”の神宮の声援。それは旅立ちの惜別であり、激励だった。【上田悠太】

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