7年ぶりの全国の舞台へ1歩近づいた。ドジャース大谷翔平投手(31)の兄で、就任1年目の大谷龍太監督(37)率いるトヨタ自動車東日本が4-1でJR東日本東北を破り、準決勝進出を決めた。
最後まで手に汗握る戦いを制した。3点リードの9回、トヨタ自動車東日本の2番手斎藤智哉投手(25=石巻専修大)が安打と四死球で無死満塁のピンチを招き、大谷監督がマウンドにかけよった。「今年頑張ってきた斎藤なら、同点まで大丈夫」。間を取り、斎藤は後続を併殺で抑えた。再度満塁となるも、最後は投ゴロに打ち取り、無失点に抑えた。安堵(あんど)と喜びに包まれた。
大谷監督が1月に就任以降、チームは改めて「2大大会出場」を目標に掲げた。6月の都市対抗東北2次予選では第2代表3回戦で七十七銀行に敗れ都市対抗切符は逃すも、秋の日本選手権切符に向け走りだした。失点が減少、得点力が向上していた部分は継続して強化し、実戦を増やすことによって経験を積み上げてきた。
選手たちの意識の変化もあった。予選まで1週間をきった頃、大谷監督は「自分が試合を決めてやるという意識が足りていない」と口にしていたが「もう改めて言うところではない」と成長を感じ取った。「点が取れなかったとしても相手に攻められている雰囲気を与えられるようにしていこう」と日頃から意識付けていたが、この日も追い込まれた後にファウルで粘る姿勢や、相手失策の間も果敢に本塁を狙うなど「ワンチャンスをものにする」姿がみえた。「本番間近の練習でも一体感も声もでてていたし、試合を見ていても気持ちを全面に出してくれているなと思いました」と評した。
次戦は昨年同大会準決勝で敗戦した日本製紙石巻との対戦。「すごく勢いのあるチームなので、気持ちの面でも引かないように戦っていきたい」。昨季の雪辱を果たし、全国まで王手をかける。【高橋香奈】



