ソフトバンク藤井皓哉投手(29)が15日、来シーズンの目標に自己最速156キロ超えを掲げた。「今年自分のマックスが出せなかった。そこは最低限クリアしたいなって思います」と決意をにじませた。

球速アップがすべてではない。だが、明確な狙いがある。「最大を上げることによって、平均(球速)も上がると思っているので。安定して152、153キロは出るように」とイメージを描く。昨季は腰痛を発症し、シーズンに向けて準備するオフ期間に支障が出た。その影響で今季は「序盤、特に真っすぐに苦労したので」と振り返る。

「真っすぐが速いとバッターに思わせることが大事」。球速が上がれば、決め球のフォークも威力が増すのは間違いない。

さらなる高みを見据える。今季は51試合に登板し、2勝3敗、19ホールド、2セーブ、防御率1・44。奪三振率は13・50を誇った。好成績も、満足はしない。自ら切り出したのは、ある数値だった。

「WHIP(ウィップ)を下げていきたいなと思いますし、もう少しランナーを出さずに抑えられる」

「WHIP」とは1イニングに何人の走者を出したかを表す指標。数値が低いほど投手の安定感を示し、「1・00」を切れば超一流とされている。今季は同0・92をマークし、阪神との日本シリーズは4試合登板で4回を投げ被安打1、無四死球だった。「点を取られないために3人で帰ってくることだと思う」。理想の3者凡退を徹底。来季も勝ちパターンの一角を担い、フル回転するつもりだ。「チームの勝ち負けに直結する部分で投げられたら」と力を込めた。

「オフをしっかり過ごすことができれば」。この日は本拠地のみずほペイペイドームで汗を流した。11月はトレーニングに専念し、来月からキャッチボールを開始予定。「全体的なボリュームアップをしたい」。タカのセットアッパーが貪欲に進化を求め、過去の自分を超えていく。【佐藤究】

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