西武冨士大和投手(19)が2イニング無失点で、防御率は22・50になった。
開幕直前に支配下登録され、迎えた3月28日のロッテ戦(ZOZOマリン)でのプロ初登板。5連打で1死も奪えず5失点。防御率は無限大になった。
「まずもう(無限大に)なっちゃったことは仕方ないんで、1個ずつ下げるしかないという気持ちで」
雰囲気にのみ込まれないように、できるだけブルペンの小屋に入らずに空気を感じながら迎えた、8回表からの登板。先頭の西川を148キロ直球で空振り三振に仕留め、西武ファンを大いにわかせた。
防御率が初めて数字になった。135・00。冨士はもちろん知らない。安打後に2死を奪い、67・50に。3アウトで45・00になった。
オープン戦最終戦でイニングまたぎをし、大量失点した。「イニング間の使い方に反省がありました」。この日は強めのキャッチボールで流れを切らさずに、9回表のマウンドへ。走者は許したものの33・75→27・00と減らし、広岡を147キロで空振り三振に。
プロ2戦目を終え、防御率は22・50に。報道陣からその数字を伝え聞くと「えっ、もう…」とひざが崩れそうになりながら「もう、1個ずつ(下げる)しかないです、これは」と苦笑いしながら決意した。
ボール球もあったものの、この日は40球を投げて空振りが7球。うち直球が6球。素質は豊かだ。
“無限大”が注目されてしまったが、冨士が生きていくプロの世界は全てにおいて数字が出る。
「(特に今は)数字で評価される時代なので。まずは目の前の打者って気持ちだけ。数字は後から付いてくると思ってやっていきたいです。次こそ、いや次も、今日みたいなピッチングをできるように」
4月1日、新たな気持ちでリスタートした。【金子真仁】



